容疑者Xの献身

a0030205_22443751.jpg容疑者Xの献身
文春文庫

著者: 東野圭吾
出版社: 文藝春秋
発行年月: 2008年08月

初めにこの作品を読んだとき、終盤にかかるにつれて動悸が激しくなり、石神の咆哮とともに私も泣いた。泣いた・・という一言では済まされないほどに。慟哭、嗚咽。
自分と石神が重なってしょうがなかったから。
そしてここまで“できる”彼がうらやましかったから。

『ラベンダーの咲く庭で』を観たときと似た感情が湧き上がった。
止まったかと思うとまた流れるものに
同じように感じる人は周りにいなかった。重すぎる、そう皆が言っていた。
「幸せな人にはやっぱりわからないんだよ」そう思えて更に自分の中にこもった・・・。


それから3年、文庫本を購入した。
買ってすぐには読めなかった。あの感情に対峙するのが怖かったのである。
何日かねかせて、ようやく向き合い読んだ。
ページをめくる手は止まらない。鼓動は早くなる・・・。
そして最後の一行を読み終え、本を閉じた。
やはり終盤から涙は止まらなくなり、中断しながら読み終えた。
しかし、石神の思いにしか重ねられなかった前回に対し、今回は湯川や草薙の苦悩・友情、靖子の苦痛と罪に、そして石神の以前感じたものとは別の悲しみにそれぞれシンクロしながらの読了。
この作品の面白さ・素晴らしさをあらためてかみしめつつ、この3年間を思った。

この世に無駄な歯車なんかないし、その使い道を決められるのは歯車自身だけだ。

***
「ガリレオ」の再放送、全部見ちゃいました。
改めて恋愛エッセンスは要らないだろうって思ったんですが・・・。
男の友情がいいのだ、特にこの「容疑者X・・・」は。
10月公開の映画、どうなるでしょうかね。

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by bara_aya | 2008-08-30 23:16 | Book  

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