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桜の文学史

桜の文学史_a0030205_2392066.jpg桜の文学史
文春新書

著者: 小川和佑
出版社: 文藝春秋
発行年月: 2004年02月

先月から少しずつ読んでいて今になってしまいました。
完全に季節はずれですね。

日本人と桜の関わりはこんなにも歴史があったのだと改めて思い知らされました。
時代とともに文学をふくめた文化の広がりが民間へと伝わる中で、
桜の、聖から俗へ咲き誇る場所を広げてゆく様子が興味深い。
そして、文学に咲く桜の品種は何なのか、それを考えるとその文学はさらに奥行きが広がるのですね。
例えば薔薇が登場したとき、何色だとか、品種を思い浮かべつつ読むことが多いのですが、
桜が登場した場合、無条件に浮かぶのはソメイヨシノでした。
けれど、違うのですね。
それは新鮮な驚きでした。
時代や地域で自ずと導かれる桜の姿がそこにあるのです。

桜は日本人ひとりひとりにそれぞれ咲いています。

by bara_aya | 2008-05-24 23:03 | Book  

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